ジェームズ・サルズマン / バートン・H・トンプソンJr. 現代アメリカ環境法−細目次

序文
第1編 環境法の手段
第1章 環境法政策への案内
第T節 なぜ環境法を学習するのか?
第U節 環境保護小史
A 自然資源
B 汚染
  Scenic Hudson Preservation Conference v. Federal Power Commission判決
第2章 環境法政策の展望
第T節 環境法の基本テーマ
A 科学的不確実性
B 市場の失敗
1 公共財
2 コモンズ【共有地】の悲劇
3 集合行為とフリーライダー
4 外部性
C スケールの不一致
D 認知的バイアス(Cognitive Biases)
E 保護される利益(Protected Interests)
第U節 四つの分析枠組
A 環境権
B 持続可能な開発
C 功利主義と費用便益分析
D 環境正義
  ケーススタディ:フラッキング【水圧破砕法】
第3章 環境保護の実行
第T節 手法選択
A 規制ツールキット(The Regulatory Toolkit)
1 規範による規制(Prescriptive Regulation)
2 財産権(Property Rights)
3 金銭的制裁(Financial Penalties)
4 金銭的給付(Financial Payments)
5 説得(PersuAsion)
B ツールキットを機能させる
C 手法設計の争点
D ここからどこに行くのか?
第U節 環境保護行政
A 行政法の基本
1 規則制定
a 規則の変更
b Chevron法理
  Chevron U.S.A. Inc. v. Natural Resources Defense Council 判決
c 非立法的規則(Non-Legislative Rules)
2 裁決
3 最終的な行政機関の行為(Final Agency Action)
第V節 環境政策における憲法上の争点
A 合衆国議会の権限
B 州環境当局
C 立法権の委任(Legislative Delegation)
D 規制による収用(Regulatory Takings)
  Lucas v. South Carolina Coastal Council 判決
第W節 市民団体はどのようにして環境法を形作るのか
第4章 エンフォースメント
第T節 法をエンフォースするという課題
第U節 プレイヤー
第V節 エンフォースメント手続
A 発見
  練習問題:監査免責ポリシー
B 民事的エンフォースメント(Civil Enforcement)
1 行政手続 対 民事手続
2 制裁金とその他の制裁
3 他の法令遵守確保手段
C 刑事的エンフォースメント
第W節 市民訴訟
A 法律上の授権
B 原告適格
  Lujan v. Defenders of Wildlife判決
C SLAPP 訴訟
第2編 汚染
第5章 大気浄化法
第T節 大気汚染規制の課題
A 国家環境大気質基準(NAAQS)
  Lead Industries Association, Inc. v. EPA判決
1 州実施計画(State Implementation Plans, SIPs)
2 未達成(Non-Attainment)
B 新規排出源性能基準(NSPS)と既得権排出源(Grandfathered Sources)
C 取引(Trading)
  練習問題:規則1610
D 州際汚染
E PSD(重大な環境悪化防止)
F 有害大気汚染物質(Hazardous Air Pollutants)
G 移動排出源と技術強制
H 大気浄化法の明日
第6章 グローバル大気汚染
第T節 オゾン層破壊
A オゾン層破壊の科学
B 国際的な管理
C 発展途上国
D 温室効果ガス
E 学んだ教訓
第U節 気候変動
A 気候変動の科学
B 気候変動の影響
C 国際法上の対応
D 気候変動の政策――後悔のない,かつ,柔軟なメカニズム
E パリ協定
F 大気浄化法
  Massachusetts v. EPA判決
G サブ・ナショナルの活動
第7章 水質汚染
第T節 水質汚染の概観
第U節 水質規制小史
第V節 水質浄化法
A 点汚染源の規制
1 NPDES 許可
2 公共処理施設(Publicly Owned Treatment Works)
3 産業点汚染源(Industrial Point Sources)
4 既存点汚染源
5 新規点汚染源
6 産業ごとの決定事項
7 間接汚染源
8 地下水
9 技術アプローチへの批判
B 非点汚染源への無規制
C 点汚染源規制の回避
1 点汚染源とは何か?
2 点汚染源が「汚染物質」を「追加」するのはいつか?
D 水質基準
E 常によりきれいに,決してより汚くならないように
F 水質の取引
  練習問題:ミネソタ川流域における水質取引
G 州際水質汚染
第8章 有害物質の規制
第T節 有害物質規制の難しさ
A 「許容可能なリスク(Tolerable Risk)」は矛盾語法か?
B 不確実性の問題
1 情報の欠如
2 がんのリスクを決定することの難しさ
3 不確実性下での規制
第U節 主要な規制オプション
A 純粋な健康ベースを規定する法律(Pure Health-Based Statutes)
B 実行可能性を規定する法律(Feasibility Statutes)
C リスク便益分析を規定する法律(Risk-Benefit Statutes)
1 連邦殺虫剤殺菌剤殺鼠剤法
2 有害物質規制法
3 「分析による停滞」
4 批判
D 情報的アプローチ
1 有害物質排出目録
2 カリフォルニア州プロポジション65
  練習問題:カルシウムサプリメントと制酸薬
第9章 廃棄物管理
第T節 資源保全回復法
A それは何か?
1 固形廃棄物と戦略的な行動
2 固形有害廃棄物と抜け穴塞ぎ
B 私は誰か?
1 発生者,輸送者,処理・貯蔵・処分施設(TSDs)
2 埋立ての禁止と規制への木槌(hammers)
C サブタイトルD
D 汚染防止への挑戦
  練習問題:自動車のバッテリーからの鉛の再生利用
第U節 包括的環境対処補償責任法
A 浄化プロセス
1 サイトのリストと優先順位付け
2 対応
B 対応措置の補償
1 潜在的責任当事者(PRPs)
2 責任の基準
C 抗弁
1 不可抗力,戦争行為,または第三者の行為
2 可分性
  Burlington Northern & Santa Fe Railway v. United States判決
3 小さな寄与者
4 地方自治体
5 融資者(Lenders)
6 善意の土地所有者
7 和解戦略
D ブラウンフィールド
E どの程度の清浄さであれば清浄といえるのか?
F スーパーファンド改革
第3編 自然資源
第10章 湿地,絶滅危惧種,公共信託
第T節 国の資源の減少
第U節 公共信託法理
A 潮間帯と可航水路
B 水
C その他の諸資源
第V節 湿地の保護
A 1899年河川港湾法
B 水質浄化法404条
1 何が「可航水域」か?
2 何が物質の「投棄」なのか?
3 特別な適用除外
4 許可手続
5 一般許可(General Permits)
6 環境保護庁の拒否権
7 憲法上の収用に係る訴え
C インセンティブ・プログラム
第W節 絶滅危惧種法
A 種のリスト指定
B 連邦行政機関の行為の制限
C 私人による違反行為
1 「捕獲」の禁止
2 付随的捕獲許可
3 行政による改革の取組み
4 絶滅危惧種法9条への批判
5 絶滅危惧種法9条に関する憲法上の収用に係る訴え
  練習問題:エドワーズ帯水層
D 回復計画とその他の諸規定
E 絶滅危惧種法は機能するか?
第11章 エネルギー
第T節 今日におけるエネルギー事情と課題
第U節 省エネルギー
第V節 再生可能エネルギー
第W節 新規発電施設と送電線の立地
    ケーススタディ:スパニッシュフォーク風力発電プロジェクト
第X節 環境問題
A 炭素回収貯留
B フラッキング
第4編 環境影響評価
第12章 国家環境政策法
第T節 国家環境政策法は牙を研ぐ
    Calvert Cliffs' Coordinating Committee, Inc. v. United States Atomic Energy Commission判決
第U節 行政機関はいつ環境影響評価書を作成しなければならないか?
A 主要な連邦の行為
B 人間を取り巻く環境に重大な影響を及ぼすこと
C 類型的適用除外行為(Categorical Exclusions)
第V節 時期
第W節 環境影響評価書の十分性
第X節 国家環境政策法の適用範囲の限界
第Y節 国家環境政策法は機能しているのか?


判例索引
定義索引
事項索引
編訳者あとがき
訳者紹介
原著者紹介


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