玉蟲由樹 著 / 人間の尊厳保障の法理―人間の尊厳条項の規範的意義と動態−細目次
はしがき
第1章 尊厳と「人間」・「個人」
1.人権と憲法の「開放性」
2.個人の尊重をめぐる議論状況
1.ドイツにおける基本法の最小限の実質的内容としての人間の尊厳
2.個人の尊重と人間の尊厳の同視論
3.個人の尊重と人間の尊厳の峻別論
3.ドイツにおける人間の尊厳論の現代的傾向
1.人間の尊厳論の変化
2.人格主義的人間の尊厳観の否定
3.基本法の人間像
4.人間の尊厳保障の衡量可能性
5.個人の尊重と人間の尊厳の同視論・再論
4.個人の尊重と人権理論
1.従来の人権理論との対立
2.人格的・理性的な要素を強調する見解
3.「強い個人」という個人像
4.個人の尊重の絶対性―「切り札としての人権」論
5.まとめ
第2章 人間の尊厳保障の「絶対性」と「相対性」
1.「人間の尊厳は不可侵だった」
2.人間の尊厳の保護領域の拡大
1.人間の尊厳の人的保護領域
2.未出生の生命と人間の尊厳
3.死者と人間の尊厳
3.人間の尊厳保障の強度―絶対性への懐疑
1.従来の見解―絶対的保障説
2.クレプファーの見解
3.人間の尊厳の段階的保障―段階的保障説
4.人間の尊厳の保護領域と保護強度
1.「連結―絶対的保障」説
2.「分離―絶対的保障」説
3.「連結―相対的保障」説(クレプファー説)
4.「分離―段階的保障」説
5.人間の尊厳保障の再構成の可能性
6.まとめ
第3章 人間の尊厳の客観法的保護
1.基本法1条1項における人間の尊厳の「尊重」と「保護」
2.連邦憲法裁判所における人間の尊厳の客観法的保護の展開
1.メフィスト決定
2.堕胎判決
3.悪魔の舞踏判決
4.航空安全法判決
5.小括
3.連邦行政裁判所による人間の尊厳保障の「脱人格化・客観化」
1.ピープ・ショー判決
2.レーザードローム判決
3.小括
4.人間の尊厳の客観法的保護と個人の主体性
1.「種としての人間の尊厳」?
2.「自分自身からの尊厳保護」?
3.個人の主体性の保障と人間の尊厳の客観法的保護
5.まとめ
第4章 人間の尊厳と拷問の禁止
1.「拷問の禁止」の憲法上の位置づけと動揺
2.ダシュナー事件の波紋
1.ダシュナー事件
2.「救出目的での拷問」
3.人間の尊厳と拷問の禁止
1.従来の支配的見解
2.ブルッガーによる批判
3.救出目的での拷問容認論
4.人間の尊厳保障相対化論
5.拷問容認論の広がり
4.まとめ
第5章 人間の尊厳と最低限度の生活の保障
1.「人間に値する生存」の保障根拠としての人間の尊厳
2.初期の連邦憲法裁判所判決と学説
1.連邦憲法裁判所による人間の尊厳と最低限度の生活の保障との「切断」
2.学説における人間の尊厳と最低限度の生活の保障との「連結」
3.最低限度の生活・課税最低限・社会保障
1.1990年5月29日連邦憲法裁判所決定
2.人間の尊厳と課税最低限
3.人間の尊厳条項の具体化の限界
4.最低限度の生活の保障を求める基本権
1.ハルツW判決
2.基本権としての最低限度の生活の保障を求める権利
3.最低限度の生活の保障を求める基本権の実現
5.まとめ
第6章 人間の尊厳と死後の人格保護
1.人間の尊厳の主体の動態と死者
2.連邦憲法裁判所における死後の人格保護
3.死後の人格保護の意義と限界
1.死者に対する基本法1条1項の適用根拠
2.死者に対する保護の性質
3.裁判的救済の可能性
4.「人体の不思議」展と死者の保護
1.「人体の不思議」展と人間の尊厳
2.「人体の不思議」展に関する裁判例
3.裁判所の論証枠組
4.プラスティネーション体の取扱いと人間の尊厳
5.まとめ
第7章 人間の尊厳と個人情報
1.人間の尊厳と「情報自己決定権」
2.国勢調査判決における情報自己決定権
1.国勢調査判決の概要
2.情報自己決定権の背景
3.国勢調査判決に対する批判
1.「共同体関連性」の強調
2.「領域理論」との決別
3.批判に対する反論
4.国勢調査判決以降の情報自己決定権の展開
1.情報自己決定権の連邦憲法裁判所における展開
2.情報自己決定権の対象・射程範囲
5.第三者関係における情報自己決定権
1.第三者関係における情報自己決定権の必要性
2.第三者関係における情報自己決定権の変容
3.情報自己決定権と基本権保護義務論
4.第三者関係における情報自己決定権保護の実現
6.治安法制と情報自己決定権
1.治安法制の限界としての情報自己決定権
2.情報自己決定権に対する介入の強度の判定
3.je-desto定式
4.規範の特定性・明確性
5.国家の安全保護義務の限界
7.まとめ
第8章 人間の尊厳と遺伝子情報
1.DNA鑑定技術の利用と人権論
2.ドイツでの刑事手続におけるDNA鑑定の利用
1.1990年連邦通常裁判所判決
2.1995年連邦憲法裁判所決定
3.1997年刑事訴訟法改正および1998年DNA鑑定法
4.2000年連邦憲法裁判所決定
5.2005年の刑事訴訟法改正
6.小括
3.刑事手続におけるDNA鑑定の利用の憲法学的考察
1.DNA鑑定と衝突しうる人権規定
2.身体の不可侵性に対する権利
3.人間の尊厳
4.情報自己決定権
4.まとめ
初出一覧 
事項索引


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