保障国家論と憲法学 | |||
(現代憲法研究 V) | |||
三宅雄彦 著 | |||
A5判上製本 334頁 | |||
ISBN | 978-4-86031-103-2 | ||
価格 | 本体7500円+税 | ||
発刊 | 2013年3月 | ||
洋題 | Die Verfassungslehre im Zeitalter des Gewährleistungsstaates |
内容 近年のドイツ法学におけるひとつの潮流である「保障国家(Gewährleistungsstaat)論」を,憲法学の見地から批判的に検討。 国際化,規制緩和・民営化の時代において現実政治の場から出た「活発化させる国家」構想に源流をたどることのできるこの概念は,各種改革における指針として国家と社会の責任配分の変化を単に現象面から説明するにとどまらず,法治国家・社会国家が前提としてきた法律の留保や基本権論の法教義学,憲法法解釈,解釈方法論,憲法政策論へいかなる影響を与えるのか。学説から保障国家論の全体像を素描しながら,それが憲法学に対しいかなる意味を有するかを論ずる。 |
目次 →細目次 |
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状況と課題 | |||
一 | 保障国家と保障概念 | ||
二 | 保障国家の法教義学 | ||
三 | 本書の構成について | ||
第一章 保障国家の法教義学 | |||
一 | 序言 | ||
二 | 保障国家と行政法学 | ||
三 | 保障国家の法教義学 | ||
四 | 結語 | ||
第二章 保障国家と経済憲法 | |||
一 | 序言 | ||
二 | 行政改革と経済体制 | ||
三 | 経済憲法と政治憲法 | ||
四 | 結語 | ||
第三章 憲法具体化と行政法 | |||
一 | 序言 | ||
二 | 行政法学の方法論議 | ||
三 | ヴェルナー説の真意 | ||
四 | 結語 | ||
第四章 純粋法学と行政改革 | |||
一 | 序言 | ||
二 | ケルゼン学説の復興 | ||
三 | 純粋法学再生の是非 | ||
四 | 結語 | ||
結論と展望 | |||
一 | 保障国家と国家概念 | ||
二 | 透明行政と共和主義 | ||
三 | 憲法倫理学の可能性 |
著者紹介(データは発刊当時) |
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三宅雄彦(みやけ ゆうひこ) | ||
1969年 出生 | ||
1992年 早稲田大学法学部卒業 | ||
1997年 早稲田大学法学部助手 | ||
2002年 埼玉大学経済学部講師 | ||
2005年 博士(法学)(早稲田大) | ||
2009年 埼玉大学経済学部教授(現在に至る) |