三宅雄彦 著 / 保障国家論と憲法学−細目次





原題・初出一覧
状況と課題
保障国家と保障概念
保障国家の法教義学
本書の構成について

第一章 保障国家の法教義学
序言
保障国家と行政法学
1保障国家と行政改革
(1)保障国家概念の定義
(2)保障責任と自己規律
(3)郵政改革と鉄道改革
2新行政法科学の理念
3保障国家論と規律法
保障国家の法教義学
1基本権教義学の変貌
(1)保障国家と保障内実
(2)憲法裁の保障内実論
(3)保障内実の不明確性
2行政法教義学の変動
(1)法律留保概念の改鋳
(2)行政法教義学の再建
(3)法教義学衰退の時代
3公法教義学の不存在
(1)教義学としての法学
(2)批判学と教義学の間
(3)法教義学再建の要請
結語

第二章 保障国家と経済憲法
序言
行政改革と経済体制
1基本法の経済的中立
2経済体制の再政治化
(1)諸基本権の解釈変更
(2)民営化と基本法改正
(3)憲法上の競争秩序?
補論1レプシウス基本権論
3経済憲法と憲法概念
補論2クリュガー憲法概念
経済憲法と政治憲法
1市場経済と混合経済
(1)二つの経済憲法概念
補論3二つの経済憲法の間
補論4ルーフェルトの見解
(2)純粋市場経済の構造
)3)イデオロギーと現実
2国家の経済化の危険
(1)国家秩序と競争秩序
(2)国家理念の不安定性
(3)経済による国家浸食
3社会化の問題と憲法
(1)諸利益に潜む公共性
(2)利益団体による統合
補論5大企業の統合の任務
(3)国家憲法と統合過程
結語

第三章 憲法具体化と行政法
序言
行政法学の方法論議
1行政法改革の諸論点
2方法論的視座の待望
補論1比較行政法学の構想
補論2方法論争と世代対立
3行政法科学の科学性
ヴェルナー説の真意
1憲法具体化への評価
(1)ヴェルナーのテーゼ
(2)憲法具体化の諸現象
(3)憲法具体化への批判
2ヴェルナー論文精読
(1)精神科学的方法の影
(2)悲劇運命の埋め合せ
(3)行政の権威化・匿名化
3技術時代の行政法学
(1)近代国家の危機とは
(2)行政国家と技術社会
(3)法及び法律家の危機
結語

第四章 純粋法学と行政改革
序言
ケルゼン学説の復興
1純粋法学の問題状況
(1)ドイツ理論での評価
(2)ケルゼン学説の特徴
(3)純粋法学への誤解?
2イェシュテト法理論
(1)法と法科学の自律性
(2)法教義学の法創造性
(3)二つの自律性の保護
3国法学への応用事例
(1)国法学上の結合概念
補 論憲法理論の位置づけ
(2)結合概念の役割限界
(3)制御科学の位置づけ
純粋法学再生の是非
1イェシュテトの意義
2純粋法学の不適格性
(1)後期ケルゼンの綻び
(2)法創造的法学の逸脱
(3)対象への方法の優位
3法科学の科学性批判
(1)ケルゼンの科学主義
(2)法形而上学の必要性
(3)法の本質と人の本質
結語

結論と展望
保障国家と国家概念
透明行政と共和主義
憲法倫理学の可能性


あとがき
事項索引
判例索引
Zusammenfassung


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