日韓憲法学の課題T日韓憲法学の対話T
−総論・統治機構
國分典子申 平戸波江二 編
A5判 302頁
ISBN978-4-86031-096-7
価格本体5000円+税
発刊2012年9月

内容
 隣国韓国は伝統的に共通する文化圏といわれながら,比較憲法学的には大統領制,憲法裁判所制度等,異なるシステムを持つ。異なるシステムながら,政党政治の下での具体的な政治課題や司法改革等に表れる論点が類似している日本と韓国。日韓の憲法学の理論および問題状況,その異同を理解し合うとともに,共通課題に共同で取り組める交流関係を築くべく,両国の憲法学に共通する主要テーマにつき,日韓の憲法学者各1名がそれぞれの立場から論じる企画。
 第T巻では,統治機構・制度に関するトピックと,続く第U巻(憲法上の権利を扱う)と共通の基礎をなす総論的内容を扱う。

目次 →細目次

1. 大韓民国憲法総論
韓国憲法の概要申 平

2. 日韓憲法学の交流と課題
韓日憲法学における交流金孝全(牧野力也 訳)
日韓憲法学共同研究の意義と課題戸波江二

3. 平和主義
韓国と日本の平和を語り合う――平和主義の現在と将来李京柱
北東アジアにおける平和の探求稲正樹

4. 国民概念
韓国におけるグローバル化と「国民」の概念朴眞完(柳智盛 訳)
日本における「国民」を巡る議論と問題國分典子

5. 民主主義と立憲主義
韓国憲法における「民主主義」の規範的含意鄭克元(盧基鉉 訳)
日本国憲法における統治形態と民意岡田信弘

6. 政党
韓国憲法と政党――政党制度の法理と現実的課題状況鄭萬喜
日本国憲法と政党只野雅人

7. 違憲審査制度
韓国の違憲審査制度鄭柱白
日本における違憲審査制の発展宍戸常寿

8. 地方自治
地方自治と韓国憲法の課題金浩驕i李姃姸 訳)
日本における分権改革の現状と自治体憲法理論大津浩

著者紹介(肩書きは発刊当時)
國分典子 (こくぶん・のりこ)
筑波大学人文社会系教授
申 平 (しん・ぴょん)
慶北大学校法学専門大学院教授
戸波江二 (となみ・こうじ)
早稲田大学法学学術院教授

金孝全 (きむ・ひょじょん)
大韓民国学術院会員
李京柱 (い・きょんじゅ)
仁荷大学校法学専門大学院教授
稲正樹 (いな・まさき)
国際基督教大学教養学部教授
朴眞完 (ぱく・ちんうぁん)
慶北大学校法学専門大学院副教授
鄭克元 (じょん・くっくうぉん)
大邱大学校法科大学教授
岡田信弘 (おかだ・のぶひろ)
北海道大学大学院法学研究科教授
鄭萬喜 (じょん・まんひ)
東亜大学校法学専門大学院教授
只野雅人 (ただの・まさひと)
一橋大学大学院法学研究科教授
鄭柱白 (じょん・じゅべく)
忠南大学校法学専門大学院副教授
宍戸常寿 (ししど・じょうじ)
東京大学大学院法学政治学研究科准教授
金浩驕@(きむ・ほじょん)
韓国外国語大学校法学専門大学院教授
大津浩 (おおつ・ひろし)
成城大学法学部教授

翻訳
牧野力也 (まきの・りきや)
筑波大学大学院人文社会科学研究科法学専攻博士後期課程
柳智盛 (りゅう・じそん)
筑波大学大学院人文社会科学研究科法学専攻博士後期課程
盧基鉉 (の・ぎひょん)
慶北大学校法学研究院研究員
李姃姸 (り・じょんよん)
韓国外国語大学校大学院博士課程


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