國分典子・申平・戸波江二 / 日韓憲法学の課題T――総論・統治機構−細目次
1. 大韓民国憲法総論
韓国憲法の概要申 平
T 共和国の「次数」からみた韓国憲法の歴史
U 韓国憲法の構成
V 憲法改正の議論

2. 日韓憲法学の交流と課題
韓日憲法学における交流金孝全(牧野力也 訳)
T はじめに
U 初期の日本憲法理論の受容
V 臨時政府時代の憲法
W 解放(1945 年)以降の韓日憲法
X 終わりに
日韓憲法学共同研究の意義と課題戸波江二
はじめに
T 憲法の制定と改正
U 政権交代と政党
V 議会制と大統領制
W 違憲審査制ないし憲法裁判
X 人権論――とくに保護義務論
Y 平和主義
おわりに

3. 平和主義
韓国と日本の平和を語り合う
 ――平和主義の現在と将来
李京柱
 T 平和を論じる
 U 日本の平和主義が韓国の平和主義と語り合う「平和的生存権」
 V 韓国の平和主義が日本の平和主義と語り合う「平和外交」
 W 北東アジアの平和を担うべき韓国と日本
北東アジアにおける平和の探求稲正樹
はじめに
T 「平和憲法史観」の考察
U 北東アジア非核兵器地帯条約の締結に向けて
V 平和的生存権の発展

4. 国民概念
韓国におけるグローバル化と「国民」の概念朴眞完(柳智盛 訳)
T 序
U 国民国家における国籍の意味
V 国民主権の原理と国民
W 複数国籍認定と兵役義務
X 移民国家性の承認と国籍
Y 結論
日本における「国民」を巡る議論と問題國分典子
T はじめに
U 「国民」の権利を巡る日本の理論・判例状況
V 主権論における「国民」概念の展開
W 「国籍」と「国民」概念
X 国民国家の国民とその克服の方途

5. 民主主義と立憲主義
韓国憲法における「民主主義」の規範的含意鄭克元(盧基鉉 訳)
T はじめに
U 国家の構成原理としての民主主義
V 民主主義の内容的基礎
W 民主主義の実現手段とその守護
X 民主主義的意思決定方法と少数者保護
Y 表現の自由による民主主義の規範内容の拡張
Z おわりに
日本国憲法における統治形態と民意岡田信弘
はじめに
T 日本国憲法における統治形態
U 日本国憲法における「直接民主制的制度」
おわりに

6. 政党
韓国憲法と政党
 ――政党制度の法理と現実的課題状況
鄭萬喜
T 序説
U 現行韓国憲法上の政党制度の基本原理と内容
V 韓国の政党制度および政党政治の問題点と改革課題
W 終わりに
日本国憲法と政党只野雅人
はじめに――テクストの余白と政党
T 日本国憲法と政党
U テクストの沈黙と政党をめぐる法制度
V 日本国憲法の政治機構と政党
むすび

7. 違憲審査制度
韓国の違憲審査制度鄭柱白
T 序論
U 管轄
V 統治構造の中における位置付け
W 法院との関係
V 違憲決定の効力
Y 未来への展望
日本における違憲審査制の発展宍戸常寿
T 大日本帝国憲法における「憲法裁判権」
U 司法権と付随的違憲審査制
V 世紀転換期までの運用
W 憲法裁判所導入論と司法制度改革
X 違憲審査の活性化
Y 今後の展望と課題

8. 地方自治
地方自治と韓国憲法の課題金浩驕i李姃姸 訳)
T 緒論
U 地方自治制度の現代的意味
V 地方分権の実現のための憲法的課題
W 結論
日本における分権改革の現状と自治体憲法理論大津浩
はじめに
T 分権改革前の日本の地方自治の法制度と公法理論
U 分権改革立法と「立法権分権」の意義
V 「立法権分有」の新たな憲法理論の萌芽と自治体適法性統制の行方
W 結びに代えて


ひとつ前のページに戻る トップへ戻る