エレメンタリー法学エレメンタリー法学
−教養から専門へ
茨城大学人文学部法律コース 編集
A5判 294頁
ISBN978-4-86031-067-7
価格本体2800円+税〔絶版,改題改訂
発刊2009年4月

内容
基礎的概念の理解を目指すとともに,現代社会に生起する最先端の法律問題から法学を眺める。
 法学の基本的概念の習得のための,法学入門書。執筆者の専門分野から各実定法領域を見通す構成。大学教養課程での学習,一般市民の教養を想定。
 PartT「法学案内」では社会生活にとって最低限必要な法の仕組みを知る機会を提供。PartU「法学概論」では各章冒頭の【事例】を導入部分とし,本文を展開,章末の【事例についての考え方→まとめ】で法的思考の具体例を示す。

改訂履歴
2009年4月:初版第1刷(ISBN:978-4-86031-067-7)
2019年4月:改題改訂(エレメンタリー法学・行政学)(ISBN:978-4-86031-155-1)

目次
PartT法学案内
第1章 法とは何か
第1節 「法学」の対象
第2節 法の分類
第3節 「法」とは何か
第2章 法源
第1節 法源の意義と種類
第2節 制定法
第3節 不文法にはどのようなものがあるか
第3章 法の解釈と適用
第1節 法の適用
第2節 法の解釈方法
第3節 法解釈の技術
第4章 紛争解決と法
第1節 紛争はなぜ発生するか
第2節 裁判以外の紛争解決方法にはどのようなものがあるか
第3節 裁判制度はどのようになっているか
第4節 民事裁判の手続はどのようになっているか
第5節 刑事裁判の手続はどのようになっているか
第5章 世界の法制度
第1節 世界の法体系
第2節 英米法と大陸法
第3節 法の継受と日本法
PartU法学概論
第6章 平和と法
第1節 戦争についての法的な考え方の変化
第2節 日本国憲法の平和主義
第3節 現在日本の平和主義をめぐる問題状況
第7章 政治と法
第1節 権力分立制とは何か
第2節 日本国憲法はいかなる権力分立制を採用したのか
第3節 解散制度とは何か
第4節 わが国における新たな政治状況の出現をどう評価すればよいのか
第8章 人権と法
第1節 「人権」の意味と歴史
第2節 権利としての選挙権
第3節 選挙権と選挙をめぐる問題
第9章 外国人と法
第1節 外国人をめぐる法制度
第2節 外国人に対する人権保障
第3節 外国人に保障される人権の範囲
第10章 行政と法
第1節 土地・土地利用と法
第2節 土地利用規制法制
第3節 都市地域における土地利用規制:都市計画法と都市計画
第4節 都市計画法・都市計画をめぐる諸問題
第11章 犯罪と法
第1節 「犯罪」とは何か
第2節 犯罪と刑罰と法律
第3節 刑法は「最後の手段」
第12章 医療と法
第1節 医師・患者関係は法律的にみるとどうなるか
第2節 医療過誤訴訟はどのようになっているか
第3節 患者の権利とその実現過程
第13章 インターネットと法
第1節 事例の説明
第2節 民法と日常のトラブル
第3節 民法の例外―特別ルール
第14章 家族と法
第1節 結婚する
第2節 子が生まれる
第3節 老親を援助する
第15章 会社と法
第1節 株主代表訴訟の意義
第2節 株式会社の機関設計
第3節 各機関の概要
第4節 役員等の損害賠償責任
第5節 株主代表訴訟
第16章 労働と法
第1節 過剰サービス社会と法
第2節 長時間・不規則労働と労働時間法
第3節 企業社会日本と企業内福利厚生
第4節 企業別労働組合の選択
第5節 人間疎外とホモ的人間関係
第6節 家族と労働の断絶
第17節 社会保障と法
第1節 障害のある人の生活状況
第2節 障害のある人の人権
第3節 社会保障とは何か

著者紹介(データは発刊当時)
陶山二郎
茨城大学講師
寺洋平
茨城大学准教授
石井智弥
茨城大学講師
飯塚和之
茨城大学教授
古屋等
茨城大学教授
田村武夫
茨城大学名誉教授
富塚祥夫
茨城大学非常勤講師
齊藤笑美子
茨城大学准教授
羽生香織
東京経済大学講師
荒木雅也
茨城大学准教授
深谷信夫
茨城大学教授
土屋和子
茨城大学講師


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