戦後憲法学の諸相戦後憲法学の諸相
岩間昭道
A5判上製本 330頁
ISBN978-4-86031-057-8
定価本体7000円+税
発刊2008年10月20日

内容
 著者の前作「憲法破毀の概念」の後に発表された論文・判例評釈を中心に収録した論文集。
 国家目標規定論などの新たな論点に触れながら,生存保障・平和主義・環境保全・憲法改正といったトピックを検討。戦後憲法学が為してこなかった日本国憲法の「深化」への道を探る。
目次
第一部論説
T生存権訴訟における「厳格な審査」
参考判例所得に応じた児童手当の削減と最低生活非課税の原則(ドイツ連邦憲法裁判所判決)
U環境保全と日本国憲法
Vボン基本法の環境保全条項(20a条)に関する考察
W日本における環境保全の課題の憲法化
X日本国憲法と有事法制
Y憲法解釈における行政法理論
Z憲法改正
[憲法9条と解釈・変遷・改正
\憲法秩序の変化
第二部判例評釈・解説
T在監者の人権
1ニーチェ訴訟第1審判決
2よど号ハイジャック事件記事抹消事件(上告審判決)
U外国人の人権
3塩見訴訟上告審判決
V政教分離原則・信教の自由
4世界救世教代表役員解任事件第1審判決
5即位の礼・大嘗祭国費支出差し止等請求事件控訴審判決
6抜穂の儀違憲訴訟控訴審判決
W財産権
7奈良県ため池条令事件上告審判決
8農地改革事件上告審判決
X生存権
9総評サラリーマン税金訴訟(上告審判決)
Y選挙・政党
10いわゆる同日選挙をもたらした解散権の行使が違憲であること等を理由とする衆議院選挙の無効請求が棄却された事例(上告審判決)
11参議院議員定数不均衡訴訟
12昭和六二年四月施行の千葉県議会選挙当時における議員定数配分規定が公職選挙法一五条七項に違反するとされた事例(上告審判決)
13候補者届出政党に衆議院小選挙区選出議員の選挙運動を行うことを認めている公職選挙法一三章の規定は憲法一四条一項等に反しないとされた事例第一審判決)
14衆議院議員定数不均衡訴訟(上告審判決)
Z国政調査権
15国政調査権と税の守秘義務―ドイツ連邦憲法裁判所判決
第三部対談・小論・書評
T対談
憲法の改正と変遷(岩間昭道+小山剛)
U小論
1第一回国会
2浦和充子事件
3ロッキード事件と並行調査
4ロッキード事件 = リクルート事件
V書評
小林直樹著『憲法学の基本問題』
伊藤正己著『憲法』
東大社研編『ヨーロッパの法体制』
川添利幸著『憲法保障の理論
小林直樹著『国家緊急権』

著者紹介
岩間 昭道 (いわま あきみち)
1943年福岡県に生まれる。
1965年東京大学法学部卒業
1970年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学
2008年現在法政大学大学院法務研究科教授


ひとつ前のページに戻る トップへ戻る