現代医療のスペクトル | |||
(フォーラム医事法学T) | |||
宇都木伸・塚本泰司 編集 | |||
A5判 418頁 | |||
ISBN | 978-4-915750-93-9(4-915750-93-0) | ||
価格 | 本体3500円+税 | ||
発刊 | 2001年5月 | ||
内容 『フォーラム医事法学』の第2弾。人の出生から,医療の特殊ないくつかの側面,そして死亡までをプロセス順に,わが国の現状を軸に,比較法的にも解説。 |
目次 |
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第1編 医療制度 | ||||
第1章 医療施設に関する制度 | 佐藤雄一郎 | |||
わが国における医療制度の略史/医療提供施設の種類と要件/管理者の行うべき義務/開設の手続/医療機関の開設主体/医療計画 | ||||
第2章 費用に関する制度 | 佐藤雄一郎 | |||
医療保険制度の概観/老人医療 | ||||
第3章 医療の行為に対する刑事法規制 | 高橋茂樹 | |||
総論/構成要件該当性/違法性/責任 | ||||
第4章 医師の行為に対する行政法規制 | 磯部哲 | |||
医師に対する諸業務規制の概観/医師に対する規律のあり方/フランスの場合との比較 | ||||
第2編 出生に関する法的問題 |
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第5章 出生の抑制 | 石井美智子 | |||
生殖医療の特徴/優生保護法/避妊/不妊手術/人工妊娠中絶 | ||||
第6章 望まない妊娠―出産を回避する選択 | 服部篤美 | |||
妊娠しないという選択/着床前診断を利用し望まない子の妊娠を回避する選択/障害ある子の出生を回避する選択−選択的中絶 | ||||
第7章 生殖補助医療をめぐる問題 | 中村恵 | |||
わが国のこれまでの経緯/わが国の実施状況/幾つかの問題点 | ||||
第3編 特殊な医療状況 |
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第8章 臨床研究 | 宇都木伸 | |||
はじめに−臨床研究の必要悪性/臨床研究規制の略史/臨床研究の理論的問題 | ||||
第9章 精神医療と法 | 宮下毅 | |||
精神医療の指針/精神保健福祉法までの沿革/精神保健福祉法/精神医療にかかわる医療訴訟 | ||||
第10章 感染症・エイズ | 木原章子 | |||
A 感染症 総則/基本方針,予防計画,特性感染症予防指針/感染症に関する情報の収集および公表/物件等に対する措置/動物由来感染症対策,検疫 | ||||
B HIV感染症(エイズ) HIV感染症の現状と医療/診療における法的問題 | ||||
第4編 人の死に関する法的問題 |
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第11章 脳死と臓器移植 | 岩志和一郎 | |||
A 脳死 脳死と「死」/わが国における脳死の位置づけ | ||||
B 臓器移植 臓器移植と臓器移植法/死体からの臓器移植/生体からの臓器移植 | ||||
第12章 末期医療と告知 | 三木知博 | |||
A 末期医療 「末期医療」の末期とは/末期医療の基本原則/末期に求められる医療/患者の望む末期医療の実現のために | ||||
B 告知 告知が求められるようになってきた背景/臨床現場における「告知」に対する変化/法学上の「告知」に関する考え方/判例の動向/告知をめぐる諸問題 | ||||
第13章 安楽死と尊厳死 | 塚本泰司 | |||
A 積極的安楽死 日本の判例/嘱託殺人と自殺幇助−各国の状況 | ||||
B 尊厳死 アメリカの判例/アメリカの尊厳死立法/イギリス,ドイツの動き/日本の状況と考察 |
著者紹介(データは刊行当時) |
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佐藤雄一郎 (さとう ゆういちろう) | ||
横浜市立大学医学部助手 | ||
高橋茂樹 (たかはし しげき) | ||
弁護士,東京医科歯科大学医学部講師,医学博士 | ||
磯部哲 (いそべ てつ) | ||
関東学園大学法学部専任講師,博士(一橋大学,法学) | ||
石井美智子 (いしい みちこ) | ||
東京都立大学法学部教授 | ||
服部篤美 (はっとり あつみ) | ||
東京学芸大学社会科学学科助教授 | ||
中村恵 (なかむら めぐみ) | ||
日本学術振興会特別研究員 | ||
宇都木伸 (うつぎ しん) | ||
東海大学法学部教授 | ||
宮下毅 (みやした たけし) | ||
文教大学人間科学学部専任講師 | ||
木原章子 (きはら あきこ) | ||
東海大学法学部研究生 | ||
岩志和一郎 (いわし わいちろう | ||
早稲田大学法学部教授 | ||
三木知博 (みき ともひろ) | ||
東亜大学大学院総合学術研究科生命科学専攻教授,医学博士 | ||
塚本泰司 (つかもと やすし) | ||
上智大学生命科学研究所客員教授,医学博士 |