ピランデッロ伝ピランデッロ伝
ガスパレ・ジュディチェ (安保大有 訳)
菊判 488頁
8ポイント活字 27字×25行2段組み
ISBN978-4-915750-86-1(4-915750-86-8)
価格本体5000円+税
発刊2001年2月

内容
 ピランデッロ(1867〜1936)をご存知ですか。イタリアのシチリア生まれのノーベル賞作家を。わが国で翻訳されているものは,小説は数点,戯曲集が数冊といった,そんな紹介の現実です。それも入手が難しい。また,演劇界では,彼の戯曲は注目されてきましたが,これもある意味ではプロ好みに終始している状況。今度,『山の巨人たち(←クリックで新国立劇場のサイトを開きます)』という未完の遺作となった作品が新国立劇場で10月23日〜11月9日まで開演されます。
これを機に,「あらゆる作品においてシチリアの作家であり続けた」彼の小説,戯曲を紐解いてみませんか。その指針となる本格的伝記が以下の書です。ご多分に漏れず,本書も彼の作品とともにあるため,浩瀚(菊判8ポイント縦2段組,500頁弱)のものです。本腰を要する書です。
目次
第1章シチリア
第2章大学
第3章ローマ
第4章政治と戦争
第5章演劇
第6章成功
第7章ファシズム
第8章芸術劇場
第9章衰退―最晩年―死
第4章から本格的作家活動に入り,作品と人と成りを活写していきます(第8章まで)。

著者紹介(発刊当時のデータに基づく)
ガスパレ・ジュディチェ(Gaspare Giudice)
1925年ローマで生まれる。ナポリとシャッカに在住主としてイタリア南部の作家(コルラート・アルヴァロ,ルイージ・ピランデッロ,フェデリーコ・デ・ロベルト,レオナルド・シャッシャ)に関する評伝と評論を発表しているが,フランツ・カフカに関する論考もある。ムッソリーニの伝記も出版した。
安保大有(あんぼたいゆう)
1944年,秋田県男鹿市生まれ。中央大学大学院法学研究科中退。イタリア共和国国民ピランデッロ研究所会員。イタリア学会会員。日伊協会会員。


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