英米法・芸術法の研究 英米法・芸術法の研究
芸術と法 第2巻
山口裕博
A5判上製本 534頁
ISBN978-4-86031-182-7
価格本体11000円+税
発刊2023年4月

内容
 本書は,筆者の長年の研究から,英米法の契約法・損害賠償法理論に関して論ずる論文,さらにアートと法の関係について,法を出発点とする一般的な視点に加え,逆にアートから法への視点から法を分析する可能性を探る論文を収録する。
 表題に掲げる英米法と芸術法の研究は一見して連続性・関連性を有しているとはいいがたいが,英米法における条文に縛られない自由な思考を,現実社会で鋭く対峙する芸術と法を分析する視点に応用する。

目次
第一章 イギリス法における契約解釈法理
第一節 イギリス契約法における契約解釈の現状
 第二節 イギリス法における契約解釈の柔軟化
第三節 イギリス契約法における黙示条項法理の新たな展開─Belize Telecom事件からM&S事件
第四節 錯誤を理由とする契約書の補正命令─イギリス法における書面による契約の神聖性の一側面
第五節 イギリス法における不完全契約の解釈と契約条項の黙示─Wells v Devani事件
第二章 契約書署名者の責任と抗弁
第一節 契約書における署名の法的効果と署名者の責任─イギリス法におけるnon est factumの抗弁
第二節 Gallie v Lee事件以降のnon est factumの抗弁
第三章 契約の修正と変更
第一節 アメリカ法における商的実行不能法理の展開
第二節 イギリス法における契約変更
第四章 損害賠償法の展開
第一節 絶対的特権の法理
第二節 契約違反に対する精神的損害賠償
第五章 芸術法の新たな展開
第一節 美術品鑑定の法的問題
第二節 法の視覚化における視覚的法学教育の可能性
第三節 著作権法の現代的課題
補遺「新リーガルリアリズム対旧リーガルリアリズム─『昔は良かったね』
 スチュアート・マコーレー著(山口裕博訳)
初出一覧
事件索引
人名・事項索引

著者紹介(データは発刊時点)
山口裕博 (やまぐち やすひろ)
1951年 山梨県大月市出身
1974年 中央大学法学部法律学科卒業
中央大学大学院法学研究科修士課程修了、同大学院後期博士課程単位取得満期退学
1990年 女子美術大学芸術学部助教授
1994年 桐蔭学園横浜大学法学部助教授
1999年 桐蔭横浜大学法学部教授
2020年 同大学退職
現在,女子美術大学芸術学部非常勤講師,博士(法学)(新潟大学,乙第1号)
これまでに,中央大学法学部,東洋大学法学部,明海大学経済学部,国立音楽大学音楽学部,および熊本大学大学院法曹養成研究科非常勤講師を務める。


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