医薬分業のための疑義照会医薬分業のための疑義照会
−実態調査より
十万佐知子
A5判上製本 178頁
ISBN978-4-86031-178-0
価格本体3600円+税
発刊2022年9月

内容
 医師等が交付した処方箋に疑わしい点がある際に薬剤師が行う疑義照会は薬剤師法上の義務であるが,医薬分業の流れが進み,患者が持つ処方箋が医療機関から薬局へたどり着くまでのタイムラグ等により,院内調剤を想定していた法律の規定に従った疑義照会ができないために薬剤の交付が困難となるケースが数多く生じている。 本書は薬剤師の業務や,医薬分業と疑義照会の関係をそれぞれの成り立ちから解説したのち,全国970店舗以上の薬局薬剤師へ行ったアンケート結果から疑義照会の実態・問題点を明らかにし,疑義のスムーズな解決とよりよいチーム医療のための制度形成へ検討材料を提供する。

目次
第1章 はじめに
1.本書の背景と構成
2.用語について
3.いま薬局からの疑義照会を研究する意義──先行研究の視点と新しい視点
第2章 薬剤師とは
1.薬剤師の業務と薬を扱う業種
2.薬剤師誕生から現在までの薬剤師業務に関わる法令
第3章 医薬分業の発展と疑義照会業務の位置づけ
1.医薬分業進展の歴史
2.処方箋の疑義照会に関する法令
3.調剤の一連業務における疑義照会の位置づけ
4.薬剤師の疑義照会義務をめぐる裁判例──最後の砦としての役目が果たされないとき
5.医薬分業下における疑義照会の意義
第4章 アンケート調査による全国保険薬局の疑義照会業務に関する実態調査
1.調査対象と調査・分析方法
2.アンケート回答の集計結果と考察
3.患者の安全を担保するためのスムーズな疑義照会を実現するために
第5章 まとめ──疑義照会の原点に返り,医薬分業の本質を叶えるため協働の一歩を踏み出す

著者紹介(データは発刊当時)
十万 佐知子 (じゅうまん さちこ)
武庫川女子大学薬学部 講師
2002年,武庫川女子大学薬学部卒業,薬剤師免許取得
同大助手,非常勤助手として勤務しつつ博士号を取得し,同時に市中の病院勤務,その後薬局勤務などを経て,2019年より同大薬学部病態生理学講座にて現職。疾患に関する基礎研究と並行して,薬剤師業務に関わる法令や制度についても調査や研究を行っている。


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