松原孝明・堀川信一 編 / 民法入門V 債権法−細目次
序論 債権法および債権とは何か
第1節 債権法とはどんな分野か
1 債権法の全体像
2 債権法改正について
第2節 債権とは何か
1 物権と債権の定義及び性質
2 物権と債権の性質の違い
第1部 債権総則
第1章 債権の目的
【基本事項】
第1節 債権の目的
1 債権とは
2 債権の目的
3 債権の発生原因
4 債権の内容
第2節 特定物債権と種類債権
1 特定物債権
2 種類債権
第3節 金銭債権
1 金銭債権とは
2 金銭の特殊性
3 金銭債務の弁済
4 利息債権
5 利息制限
第4節 選択債権
1 選択債権とは
2 選択権について
【発展問題】
テーマ 債務の分類
1 作為債務と不作為債務
2 与える債務と為す債務
3 結果債務と手段債務
第2章 債権の効力,債務不履行責任等
【基本事項】
第1節 債権の効力
1 債権の効力とは
2 特殊な債権の効力
第2節 履行の強制
1 履行請求権
2 履行請求権の限界
3 履行の強制
第3節 債務不履行
1 債務不履行とは
2 債務不履行の類型
第4節 債務不履行の効果
1 債務不履行の効果
2 損害賠償について
3 損害賠償の範囲(416条)
4 損害賠償額の調整
5 賠償額の予定
6 損害賠償による代位
7 代償請求権
第5節 受領遅滞
1 受領遅滞とは
2 受領遅滞の要件と効果
【発展問題】
テーマ1 第三者の債権侵害
1 債権の相対効
2 債権侵害に基づく損害賠償請求権
3 債権侵害に基づく妨害排除請求権
テーマ2 契約締結上の過失
1 契約締結上の過失とは
2 契約締結上の過失が問題となる場面
3 責任の性質
テーマ3 安全配慮義務
1 安全配慮義務とは
2 責任構成
第3章 債権者代位権
【基本事項】
第1節 責任財産とその保全
1 責任財産とその保全とは
2 債権者平等の原則
3 債権者代位権と詐害行為取消権
第2節 債権者代位権の意義と代位権行使の要件
1 債権者代位権の意義と機能
2 代位権行使の要件
第3節 代位権行使の方法
1 行使方法
2 行使範囲
3 債権者への直接の支払い,引き渡し
4 相手方の抗弁権
5 訴訟告知
第4節 代位権行使の効果
1 債務者への帰属
2 被代位権利の消滅
3 債務者の処分権限
第5節 登記請求権の代位行使
1 債権者代位権の「転用」について
2 登記請求権の代位行使
3 行使方法
第4章 詐害行為取消権
【基本事項】
第1節 詐害行為取消権の意義と規定の構造
1 意義
2 規定の構造
第2節 詐害行為取消権の一般的要件
1 要件の概要
2 被保全債権に関する要件
3 債務者に関する要件その1 ──詐害行為
4 債務者に関する要件その2 ──D詐害の意思
5 受益者の要件──E受益者の悪意
第3節  各行為類型の特則および転得者に対する詐害行為取消権の特則
1 はじめに
2 相当の対価を得てした財産処分行為(424 条の2)
3 特定の債権者に対する担保の供与等(424 条の3)
4 過大な代物弁済(424 条の4)
5 転得者に対する詐害行為取消権の特則(424 条の5)
第4節 詐害行為取消権の行使方法
1 訴えの提起
2 請求の相手方および「取消し」と「取戻し」
3 行使の範囲
4 債権者への支払い・引渡し
第5節 詐害行為取消権の効果
1 認容判決の効力の及ぶ範囲
2 受益者・転得者の権利
3 期間制限
第5章 分割債権・分割債務,不可分債権・不可分債務
【基本事項】
第1節 分割債権・分割債務
1 多数当事者の債権債務関係
2 分割債権・分割債務とは
3 分割債権・分割債務の効力
第2節 不可分債権・不可分債務
1 不可分債権
2 不可分債務
第6章 連帯債務
【基本事項】
第1節 連帯債務とは
第2節 連帯債務者の1 人について生じた事由
1 相対的効力の原則
2 絶対的効力事由
第3節 連帯債務者間の求償権
1 連帯債務者間の求償権とは
2 通知を怠った連帯債務者の求償の制限
3 償還をする資力のない者の負担部分の分担
4 連帯債務者の1 人との間の免除等と求償権
第7章 保証債務
【基本事項】
第1節 保証債務とは・保証債務の性質
1 保証債務とは
2 保証債務の分類
3 保証に類似するもの
4 保証債務の性質
第2節 保証契約の成立と保証債務の範囲
1 保証契約の成立
2 保証債務の範囲
第3節 保証人の権利
1 催告の抗弁権と検索の抗弁権
2 主たる債務者の抗弁の援用
3 債権者の情報提供義務
第4節 主たる債務者・保証人に生じた事由の効力
1 主たる債務者に生じた事由の効力
2 保証人に生じた事由の効力
第5節 保証人の求償権
1 保証人の求償権
2 委託を受けた保証人の求償権
3 委託を受けない保証人の求償権
4 通知を怠った保証人の求償の制限等
第6節 連帯保証と共同保証
1 連帯保証
2 共同保証
第7節 根保証
1 根保証とは
2 個人根保証契約
第8節 事業に係る債務についての保証契約の特則
1 保証意思宣明公正証書
2 公正証書の作成と保証の効力に関する規定の適用除外
3 契約締結時の情報の提供義務
第8章 債権譲渡
【基本事項】
第1節 債権譲渡とは
1 債権譲渡の意義
2 債権譲渡の目的・機能
第2節 債権の自由譲渡性とその例外
1 債権の自由譲渡性とその例外
2 債権の性質による譲渡性の制限
3 法律による譲渡性の制限
4 譲渡制限の意思表示(譲渡制限特約)
第3節 将来債権の譲渡
第4節 債権譲渡の対抗要件
1 債務者対抗要件
2 第三者対抗要件
第5節 債権譲渡における債務者の抗弁
1 債務者の抗弁
2 第三者保護規定との関係
3 債権譲渡における相殺権
第6節 有価証券
1 有価証券とは
2 指図証券
3 記名式所持人払証券
4 その他の記名証券
5 無記名証券
第9章 債務引受
【基本事項】
第1節 債務引受とは
第2節 併存的債務引受
1 併存的債務引受とは
2 併存的債務引受の要件
3 併存的債務引受の効果
4 併存的債務引受における引受人の抗弁等
第3節 免責的債務引受
1 免責的債務引受とは
2 免責的債務引受の要件
3 免責的債務引受の効果
4 免責的債務引受と求償権
5 免責的債務引受による担保の移転
第4節 履行引受
第10章 弁済
【基本事項】
第1節 弁済とは何か
1 弁済の意義
2 弁済の法的性質
3 弁済の当事者
4 弁済受領者
第2節 弁済の提供
1 弁済の提供とは
2 現実の提供
3 口頭の提供
4 効果
第3節 弁済の効果
1 基本的効果
2 弁済の充当
第4節 弁済の証明
1 受取証書の交付請求権
2 債権証書の交付請求権
第5節 弁済による代位
1 意義
2 弁済による代位の形態
3 成立要件
4 効果
5 一部弁済による代位
6 法定代位者相互の関係
【発展問題】
テーマ1 費用・利息・元本への充当
テーマ2 一部の債権の弁済と502条
第11章 代物弁済
【基本事項】
第1節 代物弁済とは何か
第2節 要件
第3節 効果
1 債権の消滅
2 「他の給付」
3 本来の給付
4 給付された代物の不適合
第12章 供託
【基本事項】
第1節 供託とは何か
1 供託の意義
2 供託の法的性質
第2節 供託の要件
1 債権者の受領拒絶
2 債権者の受領不能
3 債権者の確知不能
4 債務の本旨
第3節 供託の方法
1 供託の当事者
2 供託の目的物
第4節 供託の効果
1 債権者の供託物還付請求権
2 弁済者の取戻請求権
3 供託物の所有権
第13章 相殺
【基本事項】
第1節 相殺とは何か
1 相殺の意義
2 相殺の機能
第2節 相殺の要件
1 相殺適状にあること
2 相殺の禁止がないこと
3 相殺予約
4 相殺の方法
第3節 相殺の効果
1 債権の消滅
2 相殺の遡及効
3 相殺の充当
第14章 更改,免除,混同
【基本事項】
第1節 更改
1 更改とは何か
2 要件
3 効果
第2節 免除
1 意義
2 要件
3 効果
第3節 混同
1 意義
2 要件
3 効果
第2部 契約
第1章 契約総論 序論──契約の種類,契約の成立
【基本事項】
第1節 契約総論
1 契約とは
2 契約自由の原則とその制限
第2節 契約の種類
1 典型契約と非典型契約
2 諾成契約と要物契約
3 有償契約と無償契約
4 双務契約と片務契約
第3節 契約の成立
1 申込み
2 承諾
第4節 懸賞広告
1 懸賞広告とは
2 懸賞広告の撤回
3 懸賞広告の効力
第5節 定型約款
1 定型約款を契約内容するための要件
2 内容提示義務
3 定型約款の変更
【発展問題】
テーマ 事情変更の原則
1 事情変更の原則とは
2 事情変更の原則の要件
3 事情変更の原則の効果
第2章 契約の効力──同時履行の抗弁権,危険負担,第三者のためにする契約
【基本事項】
第1節 同時履行の抗弁権
1 同時履行の抗弁権とは
2 要件
3 効果
4 双務契約以外の債務への適用について
第2節 危険負担
1 危険負担とは
2 債権者に責めに帰すべき事由のある債務者の履行不能
第3節 第三者のためにする契約
1 第三者のためにする契約とは
2 要件
3 効果
第4節 契約上の地位の移転
1 契約上の地位の移転とは
2 要件
3 効果
【発展問題】
テーマ 不安の抗弁権
1 不安の抗弁権とは
2 判例に見る不安の抗弁権
3 不安の抗弁権の問題点
第3章 解除
【基本事項】
第1節 解除とは
第2節 法定解除(債務不履行解除)
1 債務不履行に基づく解除
2 催告による解除(541条)
3 催告によらない解除(542条)
4 債務不履行が債権者の責めに帰すべき事由による場合(543条)
第3節 解除の効果
1 原状回復義務
2 原状回復義務の範囲
3 第三者の保護
4 解除と損害賠償
5 解除権の消滅
第4節 約定解除と合意解除
1 約定解除とは
2 合意解除とは
【発展問題】
テーマ 複数契約の解除と契約目的
1 複数の契約の解除について
2 判例における複数契約の解除と契約目的
第4章 売買
【基本事項】
第1節 売買とは
第2節 売買の成立
1 売買の成立
2 売買の一方の予約
3 手付
第3節 売買の効力
1 売主の義務
2 他人の権利の売買における売主の義務
3 売主の契約不適合責任
4 その他の契約不適合責任
5 契約不適合責任の排除
6 目的物の滅失等についての危険の移転
第4節 買戻し
1 買戻しとは
2 買戻しの要件
3 買戻しの実行とその効果
【発展問題】
テーマ 追完請求権と他の法的救済の関係
1 売主の契約不適合責任と買主の法的救済
2 追完請求権と損害賠償請求権の関係
第5章 特殊な契約と消費者契約
【基本事項】
第1節 契約法における「特殊」の意義(定型約款を含めて)
1 意思の合致から見た特殊性
2 定型約款
第2節 消費者契約をめぐる諸法
1 消費者契約法──消費者法の一般法
2 消費者契約をめぐる特別法
【発展問題】
テーマ1 特定商取引法(特定商取引に関する法律)
1 規制対象
2 規制方法
テーマ2 割賦販売法
1 規制対象
2 規制方法
第6章 贈与
【基本事項】
第1節 贈与とは
1 贈与とは
2 書面によらない贈与の解除
第2節 贈与の効力
1 贈与者の義務
2 贈与者の責任
第3節 特殊の贈与
1 定期贈与
2 負担付贈与
3 死因贈与
【発展問題】
テーマ 忘恩・窮乏による贈与の解除
1 忘恩・窮乏による贈与の解除
2 判例法理
第7章 交換
【基本事項】
第1節 交換とは
第2節 交換の効力
第8章 消費貸借
【基本事項】
第1節 消費貸借の意義
1 消費貸借の意義
2 貸借型契約における消費貸借の特徴
第2節 消費貸借の成立
1 要物的消費貸借の成立
2 書面による消費貸借の成立
3 消費貸借の予約
4 準消費貸借
第3節 消費貸借の効力
1 貸主の義務
2 借主の義務
第9章 使用貸借
【基本事項】
第1節 使用貸借の意義
第2節 使用貸借の成立と効力
1 使用貸借の成立
2 使用貸借の効力
第3節 使用貸借の終了
1 期間満了等による場合
2 契約解除による場合
第10章 賃貸借
【基本事項】
第1節 賃貸借の意義
1 賃借権とは
2 ファイナンス・リース
第2節 賃貸借の成立
1 賃貸借の成立
2 処分権限のない者の賃貸借──「短期賃貸借」
3 存続期間
4 更新
第3節 賃貸借の効力@──当事者間の効力
1 賃貸人の義務
2 賃借人の権利・義務
第4節 賃貸借の効力A──第三者との関係における効力
1 賃借人による賃借権の譲渡および転貸
2 賃貸人による目的物の譲渡と新所有者との関係
3 二重賃借人との関係
4 不法占拠者に対する関係
第5節 賃貸借の終了
1 賃借物の全部滅失・朽廃による使用不能
2 期間満了・解約申し入れ
3 解除
4 賃借人の原状回復義務・収去義務
第6節 借地借家法上の賃貸借
1 借地関係
2 借家関係
【発展問題】
テーマ サブリース契約における賃料増減額請求の可否
1 問題の所在
2 サブリース契約の法的性質
3 借地借家法32 条の強行規定性
4 判例における「相当賃料」の判断方法
5 昨今の状況
第11章 雇用
【基本事項】
第1節 雇用の意義
1 雇用とは
2 雇用と労働契約
第2節 雇用の成立
1 成立要件
2 労働条件通知書
3 採用内定通知
第3節 雇用の効力
1 労働者の義務
2 使用者の義務
第4節 雇用の終了
1 期間の定めのある場合
2 期間の定めのない場合
3 その他の事由
第12章 請負
【基本事項】
第1節 請負契約の性質
1 定義
2 性質
3 特色と限界
第2節 報酬の支払時期と所有権
1 請負契約の効力──注文者の仕事完成請求権と請負人の報酬支払請求権
2 完成物の所有権の帰属・移転
第3節 請負契約の終了
【発展問題】
テーマ1 請負人の契約不適合責任
テーマ2 「仕事の完成」の不能と費用増加
第13章 委任
【基本事項】
第1節 委任契約の特色
1 意義
2 他の契約との違い
第2節 委任契約の効果
1 受任者の義務
2 委任者の義務
3 委任事務の処理における受任者の裁量性
第3節 委任契約の終了
1 解約告知(無理由解除,任意解除,自由解除)
2 終了事由の発生
第14章 寄託
【基本事項】
第1節 寄託契約の性質
1 定義
2 効果
第2節 寄託契約の終了
第3節 混合寄託
第4節 消費寄託
1 性質
2 契約の終了
3 特別法
【発展問題】
テーマ 預金契約と預金債権の帰属
1 預金契約とは何か
2 預金債権の帰属
第15章 組合
【基本事項】
第1節 組合契約の性質
1 定義
2 組合と社団
第2節 対内関係と対外関係
1 組合の財産
2 対内的業務執行
3 対外的業務執行(組合の代理)
第3節 組合員の変動と組合契約の終了
1 組合員の変動
2 解散,清算
第16章 終身定期金
【基本事項】
第1節 終身定期金の意義
1 終身定期金とは
2 終身定期金契約の性質
第2節 各規定の内容
1 終身定期金の計算
2 契約の解除
3 終身定期金債権の存続の宣告
第17章 和解
【基本事項】
第1節 和解の意義
1 和解とは何か
2 裁判上の和解
3 調停・仲裁
4 和解の成立要件
第2節 和解の効力
1 和解の確定効
2 和解が覆る場面
第3部 事務管理・不当利得
第1章 事務管理
【基本事項】
第1節 事務管理総説
第2節 事務管理の要件
第3節 事務管理の効果
1 管理者の義務
2 管理者の本人に対する権利
第4節 準事務管理
第2章 不当利得
【基本事項】
第1節 不当利得総説
1 不当利得とは
2 不当利得の分類
3 不当利得の規定の位置づけ
4 不当利得の一般的要件
第2節 給付利得
1 給付利得の要件
2 給付利得の効果
第3節 侵害利得
1 侵害利得の要件
2 侵害利得の効果
第4節 特殊の給付利得
1 非債弁済
2 不法原因給付
【発展問題】
テーマ1 騙取金銭による弁済
テーマ2 転用物訴権
テーマ3 誤振込みと不当利得
第4部 不法行為
第1章 一般的不法行為
【基本事項】
第1節 不法行為とは
1 不法行為とは
2 不法行為責任の目的・機能
第2節 一般不法行為の成立要件
1 故意または過失
2 権利・法律上保護される利益の侵害
3 損害
4 因果関係
第3節 加害者からの抗弁事由
1 責任能力
2 正当防衛・緊急避難
3 過失相殺
4 損益相殺
5 消滅時効
第4節 不法行為の効果
1 損害賠償の方法
2 損害の種類と算定
3 損害賠償請求権の主体
4 差止め請求
第2章 特殊な不法行為
【基本事項】
第1節 他人の不法行為による責任
1 監督義務者の責任
2 使用者責任
3 共同不法行為
第2節 物に関する責任
1 工作物責任
2 動物占有者の責任
3 製造物責任


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