女性に対する暴力女性に対する暴力
―被害者学的視点から
秋山千明 著
A5判上製本 274頁
ISBN978-4-86031-156-8
価格本体5500円+税
発刊2019年1月

内容
 女性が男性優位社会において,性支配と階級支配の下に置かれてきたこと,すなわち,そこで形成されたジェンダーバイアスが,女性に対する暴力を生む要因であるという問題意識から,被害者学の知見に基づき,女性に対する暴力を研究。性暴力犯罪,配偶者からの暴力,ストーカー犯罪を分析し,その根絶のために,女性に対する暴力についての包括的な法律の立法の必要性を訴える。


正誤情報

目次
第1章 女性に対する暴力
第1節 本書の目的
第2節 女性に対する暴力──国連の取組み
第3節 女性に対する暴力──我が国の取組み
第4節 女性に対する暴力の原因論の構造
第5節 小括
第2章 先行研究の概観
第1節 クマラスワミ報告書の概要
第2節 女性に対する暴力に関する調査の概要
第3節 女性に対する暴力の学術研究
第4節 小括
第3章 性暴力犯罪
第1節 性暴力犯罪の定義
第2節 性暴力犯罪の実態
第3節 我が国の現行刑法における性暴力犯罪としての強姦罪と強制わいせつ罪
第4節 小括
第4章 配偶者等からの暴力
第1節 諸外国におけるDVの動向
第2節 我が国におけるDVの動向
第3節 我が国のDV防止法の立法に至る経緯
第4節 DV防止法の内容
第5節 DVの実態
第6節 DV対策
第7節 小括
第5章 ストーカー被害とストーカー規制法
第1節 ストーカー規制法の制定根拠となった事件
第2節 ストーカー規制法制定前の背景事情
第3節 ストーカー被害の現状
第4節 ストーカー規制法制定の経緯
第5節 ストーカー規制法の概要
第6節 諸外国のストーカー規制法
第7節 ストーカー規制法の問題点
第8節 ストーカーの類型と人格特性
第9節 ストーカー被害者対策
第10節 更なる改正に向けて
第6章 女性に対する暴力防止法制定への提言
第1節 犯罪としての女性に対する暴力
第2節 「女性に対する暴力防止法(仮称)」の骨子

著者紹介(データは発刊当時)
秋山千明(あきやま ちあき)
1986年 和洋女子大学文家政学部卒業
2006年 中央大学法学部卒業
2009年4月〜2011年3月 中央大学大学院法学研究科聴講
2014年 常磐大学大学院被害者学研究科修士号取得
2016年5月25日 東京保護観察所 港区保護司委嘱
2016年6月 港区更生保護女性会会員
2017年9月 常磐大学大学院後期博士課程被害者学研究科単位取得満期退学
2018年4月 東洋英和女学院大学人間科学部 講師


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