医と法の邂逅 第3集 | |||
いほうの会 編 磯部哲・佐藤雄一郎 編集委員 |
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A5判上製 222頁 | |||
ISBN | 978-4-86031-143-8 | ||
価格 | 本体5300円+税 | ||
発刊 | 2018年12月 |
内容 医学の発展は日進月歩であり,その実践である医療の役割もまた,質的に変貌し,人々の医療への要求の高まりとともに増加している。常に揺れ動く「医」と「法」が必然的に出会うこととなる社会生活において,「法」はいかなる理論をもって,異なる専門知識と技術を有する「医」と対峙することとなるのか。 その対象や体系につき議論の途上にある医事法学に取り組む,「いほうの会」のメンバーによる研究論文集の第3弾。 |
目次 |
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医療過誤訴訟における期待権侵害構成と行為態様評価について | 松原孝明 | ||
一 問題の所在 | |||
二 最判平成一二年以前の下級審裁判例および学説の状況 | |||
三 相当程度の可能性の法理の登場と期待権 | |||
四 行為態様評価の要件的位置づけと違法性判断 | |||
五 まとめにかえて | |||
医療過誤訴訟における期待権侵害とその立証 ――因果関係の立証との関係 | 長島光一 | ||
一 はじめに | |||
二 期待権の一般理論と医療過誤訴訟における変容 | |||
三 医療過誤訴訟における期待権侵害の判例とその評価 | |||
四 因果関係の立証と期待権侵害の関係性 | |||
五 期待権侵害論の立証のあり方 | |||
六 まとめ | |||
治療中止における自己決定権の機能について | 山本紘之 | ||
一 はじめに | |||
二 狭義の治療義務の限界の射程 | |||
三 自己決定権と治療義務の限界の関連 | |||
四 おわりに | |||
法医解剖に由来する人体試料の適正な取扱いに向けて ――遺族からの返還の求め、研究利用との関係について | 辻村(伊藤)貴子 | ||
一 序 | |||
二 法医解剖に由来する試料採取と保存の実態 | |||
三 論点の整理 | |||
四 考察 | |||
五 結語 | |||
イギリスにおける子どもを対象とする臨床研究に対する議論の変遷 | 永水裕子 | ||
一 はじめに | |||
二 現在のプロフェッション団体のガイドライン | |||
三 一九六〇年代のガイドラインから現在に至るまで──その変容と理由 | |||
四 現在の倫理的ガイドラインと法との齟齬はないのか?──学説の整理と批判 | |||
五 おわりに |
編集委員・著者紹介(肩書きは発刊時点) |
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磯部哲 | ||
慶應義塾大学大学院法務研究科教授 | ||
佐藤雄一郎 | ||
東京学芸大学教育学部人文社会科学系准教授 | ||
松原孝明 | ||
大東文化大学法学部法律学科教授 | ||
長島光一 | ||
帝京大学法学部法律学科助教 | ||
山本紘之 | ||
大東文化大学法学部法律学科教授 | ||
辻村(伊藤)貴子 | ||
東京女子医科大学医学部講師 | ||
永水裕子 | ||
桃山学院大学法学部法律学科教授 |