人と動物の政治共同体 | |||
−「動物の権利」の政治理論 | |||
スー・ドナルドソン / ウィル・キムリッカ 著 青木人志 / 成廣孝 監訳 |
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A5判 406頁 | |||
ISBN | 978-4-86031-126-1 | ||
価格 | 本体4000円+税 | ||
発刊 | 2016年12月発売 |
内容 従来の動物の権動論や,動物福祉論に基づく動物保護の政治的・理論的な行き詰まりの打開を目指し,「拡張された動物の権利論」に基づく新たな枠組みを示す。 著者たちは従来の動物の権利論で主張されてきた普遍的な基本的・消極的権利(〜されない権利)に頼りきったアプローチの限界を指摘,人間と動物の混合コミュニティにおける積極的・関係主義的な権利の承認・人間の義務を導出することを試みる。伝統的な道徳的議論から政治理論の領域での議論へとシフトさせ,人間社会や制度とそれぞれの動物との相互作用・相互依存といった多様な関係に着目して,沢山の例証をあげながら伴侶動物を含む家畜動物,野生動物に加え,人間の生活環境を自ら利用している境界動物,それぞれについて政治学的概念を応用し,独創的な「人間と動物の政治共同体(Zoopolis)」の構想を示す。 |
原著 |
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Zoopolis:
A Political Theory of Animal Rights Sue Donaldson and Will Kymlicka. Oxford University Press, Inc., 2011. |
目次 |
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第1章 序 | ||
第I部 拡張された「動物の権利」論 | ||
第2章 動物の普遍的な基本的権利 | ||
第3章 シティズンシップ理論による動物の権利の拡張 | ||
第II部 応用編 | ||
第4章 動物の権利論における家畜動物 | ||
第5章 市民としての家畜動物 | ||
第6章 野生動物の主権 | ||
第7章 デニズンとしての境界動物 | ||
第8章 結論 | ||
文献一覧 | ||
人名・団体名索引 | ||
事項索引 | ||
訳者あとがき | ||
著者・翻訳者紹介 |
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スー・ドナルドソン | ||
研究者,著述家 | ||
ウィル・キムリッカ | ||
カナダ・クィーンズ大学哲学部教授 | ||
青木人志 | ||
一橋大学大学院法学研究科教授 | ||
成廣孝 | ||
岡山大学社会文化科学研究科・法学部教授 | ||
今泉友子 | ||
東京家政大学非常勤講師 | ||
岩垣真人 | ||
東京学芸大学教育学部特任講師 | ||
打越綾子 | ||
成城大学法学部教授 | ||
浦山聖子 | ||
成城大学法学部准教授 | ||
本庄萌 | ||
一橋大学大学院法学研究科博士課程 | ||
カバーイラスト・吉野由起子 |