貿易自由化と女性貿易自由化と女性
−WTOシステムに関するフェミニスト分析
近江美保
A5判 262頁
ISBN978-4-86031-106-3
価格本体6000円+税
発刊2013年6月
洋題Trade Liberalization and Women: A Feminist Analysis of the WTO System

内容
 経済学上の比較優位の原則に基づき進められる貿易の自由化。先進国・途上国間で効率的な資源配分を可能にするとされるその理念は,ここ20年,WTOシステムを中心に推進されてきた。 しかし,その潮流が女性,特に開発途上国の女性に及ぼすジェンダーに関する深刻な影響というものは様々に言及されながらも実際上,配慮を欠いた状態にあるといわざるをえない。
 本書はWTOシステムに関する問題を,これまで多分野に新たな知見を提供してきたフェミニスト分析の手法を経済学,国際関係論,国際法学に応用させ,オルタナティブな視点を問い,検討する。

目次
第1章はじめに―本書の目的と背景
第2章フェミニスト分析―フェミニスト視点から国際社会を見るために
第3章国際的事象を対象とするフェミニスト分析
第4章フェミニスト視点から見た貿易自由化とWTOシステム
第5章WTO法とジェンダー平等政策の両立可能性
第6章貿易自由化とフェミニスト分析の可能性

著者紹介(データは刊行時点のもの)
近江美保 (おうみ みほ)
国際基督教大学大学院行政学研究科博士課程および米国ミネソタ大学ハンフリー公共政策研究所修士課程修了。
(財)横浜市男女共同参画推進協会勤務を経て,神奈川大学大学院法学研究科博士後期課程修了。
博士(法学)。
専攻 国際法,国際人権法
現在 神奈川大学,東海大学、東京女子大学,明治学院大学,中央大学非常勤講師。


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