憲法裁判研究序説憲法裁判研究序説
畑尻剛
A5判上製本 358頁
ISBN978-4-915750-10-6(4-915750-10-8)
価格本体7500円+税〔品切れ〕
国立国会図書館デジタルコレクション
発刊1988年11月

内容
 著者の関心領域たる「憲法裁判、特に西ドイツの連邦憲法裁判所制度とその理論」を過去7年間にわたる論文10本を基にして大幅に組み替え、かつ加筆訂正をしてここに憲法裁判研究の体系的一書としてまとめあげる。

目次
序論――問題提起
第1章 肯定・集中論の萌芽――19世紀ドイツ
第1節 19世紀ドイツにおける問題の状況
第2節 第4回ドイツ法律家会議における議論
第3節 三人の鑑定意見にあらわれた裁判官の審査権をめぐる諸問題
第2章 肯定・集中論の展開――ヴァイマル憲法時代
第1節 ヴァイマル憲法の出発点――憲法制定国民会議
第2節 法実務・判例の立場
第3節 国事裁判所への集中論(1)――H. トリーペルの審査権肯定・集中論
第4節 国事裁判所への集中論(2)――G. アンシュッツの審査権否定・集中論
第5節 国事裁判所への集中論(3)――肯定・集中論の立法化の試み=キュルツ草案及び政府案
第6節 集中論批判(1)――F. モルシュタイン−マルクスの審査権肯定・非集中論
第7節 集中論批判(2)――F. ノイマンの審査権否定・非集中論
第8節 違憲法律の効力論
第3章 ボン基本法における肯定・集中論の法的表現――具体的規範統制手続
第1節 具体的規範統制手続と裁判官の審査権
第2節 移送裁判所の手続
第3節 Entscheidungserheblichkeitの原則
第4章 ボン基本法における肯定・集中論の法的帰結――違憲法律の当初無効論とその限界
第1節 基本法及び連邦憲法裁判所法制定過程
第2節 当初無効論の展開
第3節 取消論の登場
第4節 連邦憲法裁判所による新しい判決形式の創造とその展開――当初無効論の実際上の問題点
第5節 連邦憲法裁判所法第4次改正――取消論の立法化の試み
第6節 取消論の新たな展開
第5章 わが国における違憲審査制度とその理論
第1節 違憲法律の効力
第2節 立法過程と先例をめぐる議論――四類型論からみて
第3節 憲法裁判所説と憲法裁判所
第4節 比較憲法の対象としての憲法裁判所
結語

著者紹介(データは2010年現在)
畑尻剛(はたじり つよし)
1950年生まれ
現在 中央大学法務研究科・法学部教授


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