思想の自由と信教の自由〔増補版〕思想の自由と信教の自由
―憲法解釈および判例法理 【増補版】
土屋英雄
A5判 358頁
ISBN978-4-86031-061-5
定価本体3200円+税
発刊2008年12月

内容
 思想・良心の自由と信教の自由についての学説を整理しつつ,学説の中の通説ないし多数説を重点的に検討する。
 改訂にあたり,2003年以降の(裁)判例,評釈を大幅に増補。また,筆者が執筆した2つの事件の鑑定意見書を収録。
改訂履歴
2003年9月:初版(ISBN:4-86031-013-6)

目次
第T部思想および良心の自由
第1章思想・良心の自由の規定趣旨と意義
第1節思想・良心の自由の規定趣旨と意義
第2節思想・良心の自由の意義
第2章思想・良心の自由の保障内容と判例
第1節沈黙の自由
第2節強制・勧誘・推奨の禁止
第3節不利益な取扱いの禁止
第3章思想・良心の自由にかかわる他の主な判例
第4章原理的課題の再考
第1節憲法上の権利規定の私人間における「適用」問題
第2節法人の「人権」
第U部信教の自由
第1章信教の自由の歴史的由来
第2章明治憲法と信教の自由
第3章日本国憲法と信教の自由
第1節国家神道の崩壊と日本国憲法の制定
第2節日本国憲法上の信教の自由
第3節個人の信教の自由
第4節政教分離
第V部思想・良心の自由,信教の自由にかかわる主な新判例
第1章思想・良心の自由
1.新日本製鉄事件
2.謝罪広告の強制事件
3.「ヤマギシ会」退会事件
4.自治会事件
第2章信教の自由
1.信仰上の理由による謝罪拒否事件
2.「法律上の争訟」
3.母子像訴訟
4.靖国神社訴訟
5.信州大学神社事件
6.献金勧誘行為事件
7.観察処分期間更新決定取消請求事件
8.砂川町内会神社事件
9.白山市長神社大祭出席事件
鑑定意見書
1.校長の職務命令の限界について──「日の丸・君が代」職務命令を中心として
2.嘱託採用拒否事件東京地裁判決の分析── 判決の論旨と法解釈の問題点

著者紹介(データは発刊当時)
土屋 英雄 (つちや ひでお)
福岡県出身
神戸大学大学院教授を経て,筑波大学大学院教授(憲法学専攻)


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