遺伝情報の法理論遺伝情報の法理論
―憲法的視座の構築と応用
現代憲法研究 U
山本龍彦
A5判上製本 374頁
ISBN978-4-86031-052-3
価格本体7500円+税
発刊2008年5月

内容
 ヒトゲノムの解読を終えたポストシークエンスの時代において,遺伝情報は「情報が仮構したあなた」と「他ならぬあなた」との間に存在していた余剰を大幅に縮減させた。遺伝情報を利用した法執行や犯罪予防,公衆衛生など,公法関係においても看過できない問題を惹起する。
 遺伝子プライバシーの問題はこれまでの(憲)法学が築き上げてきた法理論により解決されるものか,遺伝情報の冷静な類型化・位置づけの下,検討する。

目次
序章
第1部 総論
第1章遺伝子例外主義をめぐる議論と「遺伝情報の分類」
第2章DNA情報領域の保護
第3章DNA獲得情報とDNA型情報の保護
第2部 各論
第1章遺伝情報と医療
第2章遺伝情報と雇用
第3章遺伝情報と保険
第4章遺伝情報と犯罪捜査
補章ヒトゲノム・遺伝子解析情報と遺伝情報
終章

著者紹介
山本龍彦…現在,桐蔭横浜大学法学部専任講師,衆議院客員調査員
1976年生まれ
2005年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学
2007年 博士(法学,慶應義塾大学)


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