サイバースペースと表現の自由
サイバースペースと表現の自由
現代憲法研究 T
小倉一志
A5判上製本 360頁
ISBN978-4-86031-045-5
価格本体7000円+税
発刊2007年4月

内容
 参入障壁がこれまでのマスメディアに比べ著しく低い「インターネット」は自己実現や自己統治の価値をまさに具体化するものであるが,他者への権利侵害が容易に起こりうる「諸刃の剣」である。出版メディアに焦点を当ててきたこれまでの「表現の自由」の諸理論はもはや通用しないのか?
 国家・法域を超えて情報が行き交うサイバースペースについての憲法理論のあり方を,既にCyber Lawの領域が発展しているアメリカにおける「コード論」を軸に,比較法的観点から検討する研究書。

目次
序章 本書の意図と構成
第1章 リアルスペース上の表現諸理論の形成
第1節アダルトコンテンツ
第2節名誉毀損的表現
第3節差別的表現
第4節小括
第2章 サイバースペース原理論
第1節第1世代
第2節第2世代
第3章小括
第3章 サイバースペースに対する表現内容規制
第1節アダルトコンテンツ
第2節名誉毀損的表現
第3節差別的表現
第4節小括
第4章 表現内容規制論の再検討
第1節サイバースペースをめぐる国内判例
第2節サイバースペースをめぐる法律・条例等
第3節日米の対比
終章 まとめに代えて

著者紹介(データは発刊当時)
小倉一志
北海道大学法学部卒業
北海道大学大学院法学研究科修士課程・後期博士課程修了
日本学術振興会特別研究員,北海道大学院法学研究科助手を経て
札幌大学法学部自治行政学科専任講師


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